漢方大辞典

目に関するお悩み

ドライアイ

2026年9月9日

ドライアイは、単に涙が少ないだけではなく、涙の量や質、涙の蒸発、まばたきの減少などによって、目の表面をうまく守れなくなる状態です。

  • 目が乾燥する
  • 目が疲れやすい
  • かすみやすい
  • 夕方になると見えにくい
  • ゴロゴロする

ドライアイの主な要因

1. 涙の分泌量の低下

加齢、ホルモンバランスの変化、シェーグレン症候群などの要因。

2. 涙の蒸発が増える

エアコン・乾燥した環境、長時間のパソコン・スマートフォン、まばたきの減少、コンタクトレンズ使用の影響。

3. 涙の質の低下

マイボーム腺機能不全などにより、涙の油分が不足し、涙が蒸発しやすくなるため。

4. 目の表面への刺激・炎症

アレルギー性結膜炎、眼瞼炎などの要因。

漢方的にみるドライアイの主な要因

1. 血虚(けっきょ)タイプ

漢方では「肝は目に開竅する」「目は血を得てよく視る」と考えます。

  • 特徴・症状:目が乾く、目が疲れやすい、かすみやすい、夕方になると症状が強くなる
  • 養生法:食事を抜かない、極端なダイエットをしない、睡眠を十分にとる、長時間の目の酷使を避ける
  • おすすめ食材:黒ごま、黒豆、ほうれん草、小松菜、にんじん、菜の花、卵、赤身の肉、レバー、牡蠣

2.  陰虚(いんきょ)タイプ

体を潤す「陰」が不足した状態と考えます。

  • 特徴・症状:目の乾燥、口や喉の乾燥
  • 養生法:水分をこまめに摂る、夜更かしを避ける、汗をかきすぎるほどの激しい運動を控える
  • おすすめ食材:梨、れんこん、山芋、白きくらげ、百合根、豆腐、黒ごま、白ごま、卵、魚

3.  肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ

加齢や長期的な疲労などにより、肝・腎の陰が不足した状態として捉えます。

  • 特徴・症状:目が乾きやすい、目が疲れる、かすむ、視力の衰えを感じる
  • 養生法:目を使いすぎない、夜更かししない、体を冷やしすぎない
  • おすすめ食材:黒ごま、黒豆、山芋、牡蠣、しじみ、海藻、卵、魚、豚肉

季節ごとの養生

春(肝を整える季節):花粉・風・環境変化から目を守る

  • 特徴:目の乾燥、かゆみ、充血、ゴロゴロ感、異物感、涙が出る、目の疲れ
  • 養生法
    • 外出時はメガネなどで花粉・黄砂から目を守る
    • 帰宅後は洗顔・洗髪などで付着物を落とす
  • おすすめ食材:菜の花、ほうれん草、小松菜、にんじん、卵、レバー、黒ごま

夏(炎症と消耗を防ぐ季節):紫外線・冷房・汗による乾燥に注意

  • 特徴:目の乾燥、ヒリヒリ感、充血、目の疲れ、まぶしさ、ゴロゴロ感、かすみ
  • 養生法
    • 冷房の風を目に直接当てない
    • 屋外ではサングラスや帽子などで紫外線対策
  • おすすめ食材:トマト、きゅうり、オクラ、スイカ、冬瓜、豆腐、魚

秋(乾燥と回復の季節):空気の乾燥と夏の疲れをリセット

  • 特徴:目の乾燥、かすみ、疲れ目、ゴロゴロ感、目のかゆみ、異物感
  • 養生法
    • 室内の湿度を適度に保つ
    • 目の乾燥だけでなく、肌・喉・鼻の乾燥もチェック
  • おすすめ食材:梨、れんこん、山芋、白きくらげ、豆腐、百合根、ごま

冬(冷えを防ぎ血流を守る季節):暖房による乾燥+血の不足に注意

  • 特徴:強い乾燥感、ゴロゴロ感、ヒリヒリ感、充血、目の疲れ、かすみ、まぶしさ
  • 養生法
    • 加湿器などで室内の乾燥を防ぐ
    • 軽い運動で全身の血流を促す
  • おすすめ食材:黒ごま、黒豆、卵、牡蠣、魚、山芋、にんじん、根菜

一陽館薬局ならではのサポート

ドライアイは、単に「目が乾いている」という症状だけで捉えません。

西洋医学では、涙の量や涙の質、涙の蒸発、まぶた・マイボーム腺の状態、コンタクトレンズ、パソコンやスマートフォンの使用環境など、
目の表面に影響する要因を考えます。
漢方では、目は全身の状態を映す場所の一つとして考えます。
特に更年期以降は、ホルモン環境の変化や加齢に伴って、目の乾燥を感じる方もいます。

一陽館薬局は、毎日の食事や養生から、目も体も快適に過ごせるための土台づくりをサポートします。
ドライアイでお困りの方は、ぜひ1度ご相談下さい。