「花粉症」を漢方で克服しませんか

よくある症状

日本では人口の約4割、約5,000万人が花粉症経験者であると推定されています。
鼻水、鼻づまり、のどや耳のかゆみ、肌荒れ、くしゃみ、目のかゆみや充血、頭痛などの症状を緩和します。

漢方では

漢方療法の特長として注目いただきたいのは、「対症療法」(=症状緩和)に限らず、「根治療法」(=発症原因である体質を改善する)にあります。
軽度の花粉症であれば、対象の期間だけ薬を服用して乗り切れるかもしれません。
ですが、表面的な症状だけでなく微熱やだるさが続いたり、春先だけでなく年間を通じて何らかのアレルギー症状が出たりするようなタイプの方は、不快な症状により睡眠の質の低下、集中力を欠如などお仕事や日常生活にも影響が及ぶこととなり、QOL(生活の質)の低下を招くことにもなります。

ひとことで「花粉症」といっても、体質や原因によって必要となる漢方薬が違ってきます。

漢方では花粉症は体全体(「気」「血」「水」)のバランスの乱れによって起こると考えます。
花粉や気候変動(風・寒・熱・湿)といった外部の要因が「邪気」として体に影響を与えます。

「鼻水、くしゃみ」・・・風寒(ふうかん)型

  • 特徴:サラサラとして透明な鼻水、くしゃみが頻繁に出る。
    寒さや冷たい風で症状が悪化しやすい。
  • 原因:体に入り込んだ「風邪(ふうじゃ)」と「寒邪(かんじゃ)」により、気血の流れが妨げられることで、花粉への抵抗力が低下している。
  • 治療方針:身体を温め、邪気を発散させる。

「鼻水が止まらない」・・・水毒(すいどく)型

  • 特徴:流れ出る鼻水が止まらない、鼻づまりやむくみがある。
    雨の日や湿気の多い日に悪化しやすい。
  • 原因:体内の余分な水分(湿邪)が「水毒」となり、鼻や喉に滞っている。
  • 治療方針:水分代謝を改善し、余分な水分を取り除く。

「鼻づまり、目のかゆみ」・・・風熱(ふうねつ)型

  • 特徴:黄色っぽく粘り気がある鼻水、目がかゆく充血する。
    気温の上昇や空気が乾燥する環境で悪化しやすい。
  • 原因:体内にこもった「風邪」と「熱邪(ねつじゃ)」により、粘膜が炎症を起こしている。
  • 治療方針:体内の過剰な熱を冷まし、炎症を鎮める。

「倦怠感、肌荒れ」・・・気虚(ききょ)型

  • 特徴:全身がだるい、疲れやすい、皮膚の赤みやかゆみ、慢性的な不調。
    虚弱体質や免疫力が低下している状態で起こりやすい。
  • 原因:体を守る力「衛気(えき)」が不足しているため、花粉などの異物(外邪)に対する防御力が弱っている。
  • 治療方針:気を補い、体力や免疫力を高める。

漢方相談

アレルギー症状に対する根本的緩和につきましては、五臓六腑でいうところの肝経、心経、脾経、肺経、腎経等が複雑に影響していることが多く、お一人おひとりの体質、症状に応じて対策が異なってきますので、ご予約の上ご相談ください。

養生

先天的体質だけでなく、さまざまな環境要因による体質変化や、日常のストレス、過労、食生活の乱れなどによって、免疫力や抵抗力が低下している場合、症状も悪化しやすくなります。
一陽館薬局では、お一人おひとりの環境や体質、症状に応じ最適な漢方療法をご提案し、季節によらず快適なQOLを保つためにサポートしています。