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夏バテの正体は“血不足”?
2026年8月4日

夏になると、「夏バテ対策」として水分補給や熱中症予防が注目されます。
もちろん大切なことですが、漢方では暑さによる影響はそれだけではないと考えます。
実は夏の強い暑さは、体力だけでなく、体を養うための「血(けつ)」も消耗しやすい季節です。
汗をたくさんかいた後に疲れが抜けない、立ちくらみが増える、眠りが浅くなる――。
こうした不調の背景には、暑さによる「血の消耗」が関係していることがあります。
今回は、意外と知られていない「夏と血不足」の関係についてお話しします。
漢方には「暑は気を傷る(しょうはきをやぶる)」という言葉があります。
強い暑さにさらされると、体力が奪われ、だるさや疲労感が現れやすくなります。
さらに見落とされがちなのが、汗による影響です。
汗は単なる水分ではなく、体を潤し、栄養を運ぶ働きと深く関わっています。
そのため、大量の汗をかく状態が続くと、体の潤いだけでなく、「血」も消耗しやすくなると考えられています。
夏は気温の上昇によって発汗量が増えます。
すると体内の水分が失われやすくなり、血液を作るための材料も不足しがちになります。
また、
・食欲が落ちる
・冷たいものが増える
・胃腸の働きが低下する
といったことも重なり、十分な栄養を取り込みにくくなります。
漢方では、血は食べたものから作られると考えます。
そのため、夏の胃腸疲れは、結果として血の不足につながることがあるのです。
血には全身へ栄養を届け、心や体を養う働きがあります。
そのため不足すると、
・めまい、立ちくらみ
・顔色が優れない
・動悸
・疲れやすい
・眠りが浅い
・夢をよく見る
・皮膚や唇の乾燥
・かゆみ
・髪のパサつき
といった症状が現れることがあります。
特に女性は月経によって血を消耗しやすいため、夏の暑さの影響を受けやすい傾向があります。
漢方相談では、
「夏になると毎年調子が悪い」
という方の背景に、血虚(けっきょ)と呼ばれる状態が隠れていることがあります。
血虚とは、体を養うための血が不足している状態です。
単なる貧血とは少し異なり、検査では異常がなくても不調として現れることがあります。
夏バテだと思っていた疲労感や不眠が、実は血の不足によるものだったというケースも少なくありません。
漢方では、血が不足している場合、
・血を補う
・血を作る力を支える
・胃腸の働きを整える
といった視点から体を見ていきます。
特に夏は、暑さへの対策だけでなく、消耗したものをしっかり補うことも大切です。
夏の不調は、暑さが落ち着いた秋になってから表面化することもあります。
「疲れがなかなか抜けない」
「眠りが浅い」
「立ちくらみが増えた」
そんな症状が続いている場合は、単なる夏バテではなく、血の不足が関係しているかもしれません。
夏の終わりに疲れを残さないために、一度カウンセリングを受けてみませんか。
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