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体の臭いでわかる?漢方の『五臭』とは
2026年8月8日

漢方では、体の状態を知るために「望診(ぼうしん)」「聞診(ぶんしん)」「問診(もんしん)」など、さまざまな角度から体を観察します。
その中に、「臭い」も大切な情報のひとつとして考える視点があります。
普段、私たちは口臭や汗の臭いを気にすることはあっても、その臭いが体のどの働きと関係しているかを意識することは少ないかもしれません。
漢方では、臭いを五つに分類した「五臭(ごしゅう)」という考え方があり、それぞれが五臓と深く関係しているとされています。
五臭とは、
臊(そう)・・・あぶらくさい臭い
焦(しょう)・・・こげくさい臭い
香(こう)・・・かんばしい臭い
腥(せい)・・・なまぐさい臭い
腐(ふ)・・・くされくさい臭い
の五つです。

もちろん、これらの臭いがあれば必ず不調があるというわけではありませんが、体調の変化や体質の傾向を知るひとつの目安として、古くから活用されてきました。
◎ 臊(あぶらくさい臭い)と「肝」
獣臭や脂っぽい臭いに例えられることがあります。
漢方では「肝」は、体の巡りや感情の安定に関わる重要な臓と考えられています。
肝の働きが乱れると、
・イライラしやすい
・気分の浮き沈みがある
・生理痛がつらい
・爪が割れやすい
といった状態がみられることがあります。
ストレスが多い現代人にとって、肝の不調は身近なテーマかもしれません。
◎ 焦(こげくさい臭い)と「心」
何かが焦げたような臭いです。
「心」は精神活動や睡眠と深く関わると考えられています。
心の働きが乱れると、
・動悸
・息切れ
・不眠
・不安感
・緊張しやすい
といった不調につながることがあります。
眠りの質が気になる方は、心の働きにも目を向けてみるとよいかもしれません。
◎ 香(かんばしい臭い)と「脾」
穀物を炒ったような香ばしい臭いです。
脾は消化吸収を担う臓であり、健康の土台ともいわれています。
脾の働きが弱ると、
・食欲がわかない
・胃もたれしやすい
・胸やけ
・疲れやすい
などの不調が現れやすくなります。
食生活の乱れや冷たいものの摂り過ぎは、脾に負担をかける要因のひとつです。
◎ 腥(なまぐさい臭い)と「肺」
魚のような生臭さに例えられる臭いです。
肺は呼吸だけでなく、皮膚や粘膜とも関わりが深いとされています。
肺の働きが弱ると、
・咳
・痰
・鼻づまり
・アレルギー症状
・乾燥肌
などが現れることがあります。
季節の変わり目や乾燥する時期に不調が出やすい方は、肺との関係があるかもしれません。
◎ 腐(くされくさい臭い)と「腎」
腐敗したような臭いです。
腎は生命力の源とされ、加齢とも深く関係する臓です。
腎の働きが低下すると、
・頻尿
・夜間尿
・むくみ
・冷え
・耳鳴り
・めまい
といった症状がみられることがあります。
年齢とともに増えるお悩みとも関係が深い部分です。
最近では、食生活や生活習慣の変化によって体臭や口臭を気にする方も増えています。
もちろん臭いだけで体調を判断することはできません。
しかし漢方では、
「どんな臭いがするのか」
「どんな症状を伴っているのか」
「生活習慣はどうか」
といった情報を総合的に見ながら、体の状態を考えていきます。
臭いだけを消すのではなく、その背景にある体の状態を整える。
それが漢方の大切な考え方です。
口臭や体臭が気になる方、胃腸の不調や疲れやすさを感じている方は、体のバランスが崩れていることもあるかもしれません。
身近な方に相談しにくいことも、一陽館薬局にぜひご相談ください。
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