漢方大辞典
口内炎
2026年4月7日

口内炎は、口の中に炎症や潰瘍が起こる疾患で、食事や会話にも影響を及ぼします。ストレスや睡眠不足、栄養不足などが引き金となることが多く、単に痛みを抑えるだけでなく、体質や生活習慣を整えることが再発予防につながります。
- 睡眠不足や不規則な生活が続きやすい
- 胃腸が弱く、食べ過ぎ・飲み過ぎで不調を起こしやすい
- 甘い物・脂っこい物・辛い物を好む
- 便秘がち、または熱っぽく口が渇きやすい
- 舌が赤い、または白い苔が厚くついている
口内炎の主な要因
1. 免疫異常(アフタ性口内炎)
自己免疫反応により、粘膜上皮が過剰に攻撃されることで炎症が起こると考えられています
2. ウイルス感染
単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス等
3. 消化器疾患・全身疾患
腸内環境や免疫異常との関連が強い
4. 栄養不足
粘膜のターンオーバーが低下し、修復が遅れ、炎症が起こりやすくなる
漢方的にみる口内炎の主な要因
1. 胃熱タイプ
- 特徴・症状:暴飲暴食や辛いもので胃に熱がこもる、舌や歯茎に赤く痛い口内炎、口臭、便秘、口の渇き
- 養生法:胃の熱を冷まし、消化に良い食事を心がける
- おすすめ食材:トマト、きゅうり、スイカ、緑豆、おかゆ
2. 心火タイプ
- 特徴・症状:精神的ストレスや緊張による心の熱、舌の先端に口内炎、口の苦み、イライラ、不眠、動悸
- 養生法:ストレスをため込まず、心を落ち着ける習慣を取り入れる
- おすすめ食材:なつめ、ゆり根、蓮の実、はちみつ
3. 陰虚火旺タイプ
- 特徴・症状:体の潤い不足で慢性的なほてりがある寝汗、のぼせ、口の渇き、疲れやすさ、再発しやすい
- 養生法:体を潤し、虚熱を抑える
- おすすめ食材:白きくらげ、梨、はちみつ、百合根、山芋
4. 脾虚湿盛タイプ
- 特徴・症状:消化器が弱く湿が体内に停滞、疲れやすく、軟便、浮腫みやすく、口内炎ができやすい
- 養生法:胃腸を休め、湿を取り除く食事と生活を意識
- おすすめ食材:お粥、煮野菜、鶏肉、生姜、山芋
季節ごとの養生
春(肝の季節):「巡らせる」ことが最優先
- 特徴:春は「肝」が活発になり、気が上へと昇りやすい季節です。気の滞りやストレスが原因で口内炎が悪化しやすくなります。
- 養生法
- 香りのよい食材で気の巡りを整える
- 夜更かしを避け、睡眠リズムを整える
- おすすめ食材:春野菜(セロリ、菜の花、タケノコ)、陳皮、ハーブティー(カモミール、ラベンダー)
夏(心の季節):休ませる・冷ましすぎない
- 特徴:夏は「心」と「胃」に熱がこもりやすく、口内炎が赤く腫れやすい時期です。汗で津液も消耗し、口の渇きや潰瘍が悪化します。
- 養生法
- 冷たい飲み物のとりすぎは脾胃を弱らせるので注意
- 十分な睡眠と休養で「心」を安定させる
- おすすめ食材:冬瓜、きゅうり、緑豆、とうもろこしのひげ茶、はと麦
秋(肺の季節):潤して整える
- 特徴:秋は乾燥の季節で「肺」と「津液」を傷めやすく、口の乾燥が強くなり口内炎が治りにくいことがあります。
- 養生法
- 加湿器や濡れタオルで室内の乾燥を防ぐ
- 辛い物・アルコールなど乾燥を助長する食べ物は控える
- おすすめ食材:梨、白きくらげ、山芋、豆乳、はと麦、はちみつ
冬(腎の季節):温めて蓄える
- 特徴:冬は「腎」が弱りやすく、体力低下や冷えで免疫が落ち、口内炎が繰り返しやすい季節です。
- 養生法
- 下腹部や体全体を温め、温かい食事を意識
- 冷たい食べ物や過度の水分摂取を避け、体を冷やさない
- おすすめ食材:生姜、黒豆、クコの実、くるみ、山芋、羊肉、ねぎ、黒豆
一陽館薬局ならではのサポート
「食事をするたびに、しみて痛い…」 「ついつい舌で触ってしまって、なかなか治らない…」
口の中に一つあるだけで、食事や会話の楽しさを奪ってしまう、つらくて厄介な口内炎。多くの人が経験する身近なトラブルです。
日常的に起こりやすい症状でありながら、繰り返すことで生活の質を大きく低下させる疾患の1つです。
主な原因として、免疫機能の低下、栄養不足(特にビタミンB群・鉄・亜鉛)、口腔内の微小外傷、ストレス、睡眠不足、ウイルス感染などが挙げられます。
口内炎は軽視されがちな症状ですが、それは体が発する「内側のバランスが崩れている」というサインでもあります。
一陽館薬局では、一時的に治すことではなく、体の土台から整えるサポートを行います。
口内炎でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちが、一人ひとりの体質と生活に寄り添ったサポートをさせていただきます。


