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舌でみる あなたの体質は? ~血虚タイプ~

2025年11月17日

◆ 血虚(けっきょ)とは
体の中の血(けつ)が不足している状態を指します。
漢方でいう「血」は、血液そのものだけでなく、体をうるおし、心を落ち着かせ、肌や髪を美しく保つ栄養の源。
貧血でなくても、血のはたらきが弱い場合は「血虚」といえます。
血が足りなくなると、栄養やうるおいが全身に行き渡らなくなり、疲れやすい・顔色が悪い・めまいがする・眠りが浅いなど、心身のバランスにも乱れを生じます。
女性では、月経・妊娠・出産・授乳などで血を多く消耗するため、特に血虚になりやすい傾向があります。

 

◆ どんな体質?
「血の量が少ない」または「血のはたらきが弱い」タイプです。
つまり、体を養う材料が不足しており、冷えやだるさ、集中力の低下、心の不安定さなどが出やすくなります。

 

◆ よく見られる症状の特徴
・唇や爪、顔色が白っぽい
・髪にツヤがなく、抜け毛が多い
・皮膚が乾燥しやすい
・夕方に目がかすむ、目が疲れやすい
・めまい、立ちくらみ、動悸が起こりやすい
・手足がいつも冷たい
・眠りが浅く、夢を多く見る
・忘れっぽい、集中力が続かない
・気分が落ち込みやすく、不安感がある

 

◆ 血虚体質チェックリスト
当てはまる項目が多いほど、「血虚傾向」が強いと考えられます。
□ 顔色が白っぽい、または青白い
□ 唇や爪の色が薄い
□ 髪や肌にツヤがない
□ 爪が割れやすい、縦すじがある
□ めまい・立ちくらみがよくある
□ 眠りが浅く、夢をよく見る
□ 月経が遅れがちで量が少ない
□ 手足の冷えが強い
□ いつもなんとなく疲れている
□ 集中力が続かない、頭がぼーっとする
□ 舌の色が淡く、苔が薄い

 

◆ 血虚体質の生活習慣アドバイス
血虚の改善には、「血をつくる」「血を養う」生活が大切です。

◎ 睡眠をしっかりとる
 血は夜につくられるため、夜更かしは禁物です。
 就寝前のスマホも控えましょう。

◎ 疲労をためない
 無理な運動や過労は血を消耗します。
 「少し余裕を残す」くらいのペースで過ごしましょう。

◎ 月経後はしっかり補う
 月経によって血を失うため、月経後1週間は特に養血期間。
 この時期にしっかり栄養をとることで次の周期が整いやすくなります。

◎ ストレスをやわらげる
 緊張や不安は、血のめぐりを弱らせ、血虚を悪化させます。
 ぬるめのお風呂や軽いストレッチで気持ちをほぐしましょう。

 

◆ 食事や生活で気をつけること
血虚体質の人は、「血を増やす」「うるおす」食材を意識的にとりましょう。

◎ おすすめ食材
 レバー(鶏・豚)
 黒ごま・黒豆・なつめ・クコの実
 ほうれん草・にんじん・小松菜
 卵・赤身の肉・貝類(しじみ、あさりなど)
 米・もち米・芋類・黒糖

✕ 注意したい食材・習慣
 冷たいもの・刺激物(コーヒー・辛い物)
 無理なダイエット・偏った食事
 食事を抜く、夜食中心の生活

◎ プラスαの養生
 月経後・出産後・授乳中は特に「養血」を意識
 甘みを少し感じる自然食材(なつめ・黒糖)は心の安定にもおすすめ

 

◆ まとめ
血虚は、体の中の「血」が不足し、心身の栄養が行き渡らない状態です。
血が満ちてくると、顔色にツヤが戻り、気持ちも元気になります。
「血を養うこと」は、健康と美の土台。
体質にあった漢方と生活養生で、「血を養う」意識を少しずつ積み重ねていきましょう。

 

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