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スマホ老眼
2025年12月30日

老眼というと、年齢を重ねた人に起きる症状だと思われがちですが、近年は20〜30代でも「ピントが合いにくい」「目がすぐ疲れる」といった不調を感じる方が増えています。
こうした状態は、”スマホ老眼”と呼ばれ、スマートフォンの長時間使用と深く関係しています。
スマホやタブレットを長時間、しかも近い距離で見続けることで、目のピント調節機能がうまく働かなくなり、一時的に老眼に似た状態が起こることがあります。
画面を至近距離で見続ける生活は、目に大きな負担をかけるだけでなく、体や心の緊張状態を長引かせる原因にもなっています。
総務省の調査では、日本人のスマートフォン利用時間は1日平均約3〜4時間。
若年層では5時間以上使う人も珍しくありません。
また、眼科関連の調査では、
20〜30代でも約4割が「夕方になるとピントが合わない」「目がかすむ」などの不調を感じていると報告されています。
年齢に関係なく、目は確実に“酷使されている”状態にあるのです。
【スマホ老眼はなぜ起こる?】
① 近くを見る時間が圧倒的に長い
スマホは目から20〜30cmほどの距離で見ることが多く、常にピントを近距離に固定した状態になります。
この状態が続くと、ピントを調整する筋肉がこわばり、遠くや中間距離に切り替えにくくなります。
② まばたきが減る
画面に集中すると、まばたきの回数は通常の約半分以下になるといわれています。
これにより目が乾き、疲労が蓄積しやすくなります。
③ 目だけでなく「体全体の緊張」
スマホを見る姿勢は、首・肩・背中を固めやすく、目への血流や酸素供給も低下しがちです。
その結果、目の回復力が落ち、見えにくさを感じやすくなります。
漢方では、「肝(かん)」が目の働きと深く関わる臓とされ、同時に、精神的な緊張やストレスの影響を受けやすい存在でもあります。
仕事や人間関係で気を張り続けている状態、次々と流れてくる情報を追いかけるスマホ生活は、知らず知らずのうちに肝の働きを滞らせてしまいます。
その結果、
・目の周囲がこわばる
・ピント調節がうまくいかない
・目の疲れがなかなか抜けない
といった形で、スマホ老眼のような症状が現れやすくなるのです。
夜遅くまでスマホを見る習慣は、目だけでなく、肝が回復するための時間を奪ってしまいます。
漢方では、夜は体を修復し整える大切な時間と考えます。
この時間帯に十分な休息が取れないと、目を養う力が低下し、疲れを翌日まで持ち越しやすくなります。
・寝ても目の疲れが取れない
・朝からすでに目が重い
このように感じる場合、肝の回復が追いついていない状態かもしれません。
肝の働きを穏やかに保つことで、ピント調節の不調や目の疲れが和らぎ、「見え方そのものが楽になった」と感じる方も少なくありません。
スマホ老眼は、年齢の問題ではなく、現代の生活習慣がつくり出した目の疲労状態です。
「まだ若いから大丈夫」と思わず、日々酷使している目をいたわることが、将来の視力トラブルを防ぐことにもつながります。
見え方の違和感が続くときは、目だけでなく体全体の状態を見直してみてくださいね。
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