ブログ
「なんとなく不調」の背景に?漢方で考える「血虚」
2026年8月24日

「最近、疲れやすくなった」
「顔色がすぐれない」
「肌や髪の乾燥が気になる」
「眠っているのに、疲れが取れない」
病院で検査をしても大きな異常はないのに、どうも調子が整わない。
そんなとき、漢方では「血(けつ)」の不足に目を向けることがあります。
この状態を、漢方では「血虚(けっきょ)」と呼びます。
「血虚」と聞くと、「貧血のこと?」と思われるかもしれません。
漢方でいう「血」は、現代医学でいう血液とは少し意味が異なります。
全身に栄養や潤いを届け、皮膚や髪、爪などを養うだけでなく、精神を安定させ、心地よい睡眠を支えるものとして考えられています。
そのため「血」が不足すると、体だけでなく心にもさまざまな変化が現れることがあります。
血虚では、体を十分に養うことができなくなるため、
✔ 顔色が白っぽい、血色が悪い
✔ 肌が乾燥しやすい
✔ 髪がパサつく、抜け毛が増える
✔ 爪が割れやすい
✔ めまい、立ちくらみ
✔ 動悸
✔ 疲れやすい
✔ 目が疲れやすい
✔ 手足がしびれたり、つりやすい
✔ 眠りが浅い
✔ 夢をよく見る
✔ 不安になりやすい、落ち着かない
などの変化が見られることがあります。
一つだけでは血虚とは限りませんが、いくつか重なっている場合には、体の状態を見直してみると良いかもしれません。
【なぜ「血」が不足するのでしょう?】
漢方では、血は食事から作られると考えます。
胃腸で食べ物を消化し、そこから体に必要な栄養を取り出して、血を作っていきます。
そのため、
「食欲がない」
「胃もたれしやすい」
「忙しくて食事が不規則」
「ダイエットで食事量が少ない」
といった状態が続くと、血を作る力も低下しやすくなります。
また、女性では月経や出産、授乳などによって血を消耗する機会が多く、血虚になりやすい傾向があります。
一方で、男性でも仕事による過労や睡眠不足、偏った食生活などが重なることで、血虚がみられることがあります。
血虚は「女性だけのもの」ではありません。
血虚を考えるうえで重要なのが、「肝(かん)」と「心(しん)」です。
漢方では「肝は血を蔵す」といい、肝には血を蓄えて全身へ必要な分を届ける働きがあると考えます。
血が不足すると、目の疲れや筋肉のこわばり、爪のもろさなどが現れやすくなるのも、この考え方によるものです。
また「心」は精神活動や睡眠と関係しています。
心が血によって十分に養われることで、精神が落ち着き、穏やかな睡眠につながると考えられています。
そのため血虚があると、眠りが浅い、夢をよく見る、不安感があるなど、心の落ち着きに関する変化が出ることがあります。
「血を補う」ことと「血を作れる体を整える」こと。
この両方から考えるのが、漢方の特徴です。
なんとなく続く疲れ、肌や髪の乾燥、めまい、眠りの浅さ。
「年齢のせい」「疲れているだけ」と思っていませんか?
一つひとつは小さな不調でも、いくつか重なっているときには、体を養う力が不足している可能性があります。
一陽館薬局では、お一人おひとりの体質や生活習慣、現在のお悩みを丁寧に伺い、その方に合った漢方をご提案しています。
気になる不調がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
営業時間 10:00~18:00
定休日 木・日・祝
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-


