「衛気」のチカラをご存じですか…?
ウイルスや細菌、花粉などから体を守るには、「衛気(えき)」のチカラが大切だとご存じでしたか?
衛気とは、皮膚や鼻・気管支などの粘膜細胞を強化し、免疫力を整え、外的刺激から体を守ることです。
体表に目に見えないバリアを張り巡らせて、邪気の侵入を阻止し、病気になる前に防ぐことが大切です。
体を害する外的要因には、ウイルスや細菌、花粉、ホコリ、化学物質などさまざまなものがあります。
漢方ではこれらを「邪気」と呼び、体内に侵入させないようにして病気を予防することを重視しています。
不規則な生活、食生活の乱れ、運動不足、生活環境などにより、皮膚や粘膜の免疫力は低下します。
衛気が不足している状態を衛気虚と言い、外的刺激の影響を受けやすくなります。
こんな症状が出るときは、免疫力が低下しているかもしれません。
☑風邪をひきやすい
☑呼吸器系の異常
☑疲れやすい・汗をかきやすい
☑低体温
☑気温変化、季節の変わり目に体調を崩しやすい
☑皮膚の症状が出やすい
「衛気」を補うおすすめの生薬
→黄耆(オウギ)
「黄耆」は、体表や粘膜周辺の元気づけに用いられる最も代表的な生薬です。
マメ科キバナオウギの根を乾燥させたもので、体を元気づける代表的な「補気薬」です。
外的刺激に弱い「肌や口、鼻、体内」の粘膜を強化したい時、つまり「衛気」の働きを活発にしたい時は、黄耆の出番がやってくるという訳です!
ウイルスや花粉はもちろんのこと、風邪をひきやすい、皮膚や粘膜に炎症を起こしやすい…といった方にもおすすめですよ。