漢方大辞典

胃腸に関するお悩み

胃腸の不快感

2025年11月17日

胃腸症状は、消化不良、腹部膨満感、下痢・便秘、食欲不振など多岐にわたり、生活の質に小さなストレスとして影響します。単に症状を抑えるだけでなく、体質や心身のバランスを整えることが、胃腸の健康回復への近道です。
「良く胃が痛む」
「ムカムカする」
「膨満感が取れない」
こんなお悩みの方が増えています。

  • 食後すぐにお腹が張る、胃もたれが起こりやすい
  • 冷たい飲み物や生ものをよく摂る
  • 食べすぎ・飲みすぎになりやすい
  • ストレスや緊張で下痢や便秘が出やすい
  • 疲れると食欲が落ちる
  • 顔色が悪く、全体的に元気がない
  • 手足が冷えやすく、むくみやすい
  • 便の状態が安定せず、軟便や下痢と便秘を繰り返す

漢方的にみる胃腸症状の主な要因

漢方では、胃腸症状は「脾・胃・肝・腎・気血」のバランスの乱れが関与すると考えます。

1. 脾胃虚弱タイプ(消化力不足で下痢や疲労感が出やすい)

  • 特徴:食欲不振、下痢や軟便、疲れやすい、体が重く感じる
  • 養生法:温かく消化の良い食事で脾胃を補い、軽い運動で気血を巡らせる
  • おすすめ食材:白米、山芋、豆腐、人参、大豆製品

2. 肝気犯胃タイプ(ストレスによる胃の不調)

  • 特徴:ストレスやイライラで胃の張り、胃痛、げっぷや胸やけが起こりやすい
  • 養生法:肝の気の巡りを整え、ストレスをため込まない習慣作り
  • おすすめ習慣:深呼吸、散歩、ストレッチ

3. 胃熱タイプ(食べ過ぎ・飲みすぎで胃が熱を持つ)

  • 特徴:胸やけ、口の渇き、便秘傾向、食欲不振
  • 養生法:刺激物を避け、消化に負担の少ない食事に切り替える
  • おすすめ食材:緑豆、冬瓜、トマト、豆腐、梨、麦茶

4. 気滞血瘀タイプ(慢性的な腹部膨満感・痛み)

  • 特徴:腹部が張りやすく、食後の重さや痛みが続く
  • 養生法:気血の巡りを改善し、消化を促す運動や食事法を取り入れる
  • おすすめ食材:生姜、陳皮、温める食事

季節ごとの養生

春(肝の季節):ストレスやイライラに注意

  • 特徴:春は「肝」が活発になり、気の巡りが上に向かいやすく、ストレスや怒りの影響が出やすい時期です。胃腸に張りや不調を感じやすくなることがあります。
  • 養生法
    • 肝気を穏やかにするため、軽い運動(散歩・ストレッチ)を取り入れる
    • 甘味や油っこいものを控え、消化の良い食事を意識
  • おすすめ食材:青菜、春キャベツ、たけのこ、セロリ、山菜などを取り入れる

夏(心の季節):過敏になりやすい胃腸をケア

  • 特徴:夏は「心・小腸」が活発になり、暑さで胃腸が疲れやすく、水分不足や消化不良が起こりやすい時期です。
  • 養生法
    • 冷たい飲食は胃腸を冷やすため控えめに
    • 水分補給は常温またはぬるめのお茶を中心に
    • 過度な冷房で体を冷やさない
  • おすすめ食材:生姜、ねぎ、シソ、夏野菜(冬瓜、トマト、きゅうり、ズッキーニ)

秋(肺の季節):乾燥に注意

  • 特徴:秋は「肺・大腸」が活発になる季節で、乾燥が胃腸にも影響し、便秘や食欲不振が起こりやすい時期です。
  • 養生法
    • 室内の湿度を保ち、乾燥から呼吸を守る
    • 温かいスープや煮物で体を潤す
    • 水分をしっかり補い、便通を整える
  • おすすめ食材:梨、百合根、白きくらげ、山芋

冬(腎の季節):エネルギー不足と慢性疲労を防ぐ

  • 特徴:冬は「腎・膀胱」が活発で、気血が下に集まりやすく、胃腸の働きも低下しがちです。冷えにより消化不良や腹部の張りが起こりやすくなります。
  • 養生法
    • 下腹部や腰を温める(腹巻や温かい飲み物)
    • 冷えや過労を避け、体力を回復させる
    • 無理な運動よりも、体を冷やさず温めながら軽い運動やストレッチ
  • おすすめ食材:消化に負担の少ない根菜(人参、大根、かぼちゃ、里芋)

一陽館薬局ならではのサポート

胃腸の不快感は、消化器だけでなく心身の状態も映すサインです。胃腸は、食べ物の消化吸収の中心であり、私たちの健康と活力、さらには「食べる楽しみ」に直結しています。胃腸の働きが乱れると、栄養吸収が十分に行われず、やせや体力低下を招くだけでなく、日常生活にもささやかな不調として影響が出ます。単に症状を抑えるだけでなく、体質や心身のバランスを整えることが、胃腸の健康回復への近道です。一陽館薬局では、体質改善までを視野に入れたトータルサポートを提供しています。

胃腸の不快感でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちが、一人ひとりの体質と生活に寄り添ったサポートをさせていただきます。