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「痔」のお悩み相談が増えています
2025年11月14日

「座っていると違和感がある」「排便のあとに痛みが走る」「出血が気になる」
しかし、人に相談しにくいこともあり、「そのうち治るだろう」と我慢してしまう方が少なくありません。
そんな“痔”のご相談が増えています。
痔は、生活習慣・体質・からだの巡り・ストレスなど、さまざまな要因が重なって起こる症状です。
放っておくと悪化することもあるため、早めの見直しが大切です。
◆ 漢方では“巡りの停滞”や“冷え”が大きな原因に!?
西洋医学では「血行不良」「炎症」「肛門周囲の負担」が重視されますが、漢方ではもう少し広い視点で体の状態をみていきます。
① 巡りが滞ると、腫れ・痛み・出血につながる
長時間のデスクワークや立ちっぱなし、運動不足などが続くと、下半身の巡りが悪くなり、肛門まわりの組織がふくらみやすくなります。
これが、いわゆる「いぼ痔」や「切れ痔」の原因になります。
② おなかの弱り(消化力の低下)でも悪化する
漢方では、おなかの調子と肛門のトラブルは深い関係があると考えます。
便が硬くなるのも、逆にゆるくなるのも、肛門に負担をかけてしまいます。
冷たいもののとりすぎ、ストレス、食事の偏りが続くと、“便の質”が悪くなり痔を繰り返しやすくなります。
③ 冷えは大敵
下半身の冷えは巡りを悪くし、症状を長引かせます。
特に冬場、冷房の強い職場、薄着、座りっぱなしの方に多く見られます。
④ ストレスによる負担
ストレスが続くと、腸の動きが乱れ、便通も不安定になりやすくなります。
自律神経の影響で肛門まわりも緊張しやすく、痛みを強めることがあります。
◆ こんな生活が続くと、痔になりやすい‥?
・座りっぱなし、もしくは立ちっぱなしの仕事
・便秘や下痢をくり返す
・トイレでいきんでしまう
・睡眠不足が続く
・辛いものやアルコールが多い
・ストレスが強く気分が張りつめている
・冷えやすい(特に腰から下)
思い当たるものはありましたか?
これらは、痔につながる負担をからだにかけ続けている状態です。
◆ 漢方では「体質の流れ」を整えることで改善をめざす
痔のケアは、痛みや出血だけを抑えるのではなく、“なぜその人に痔が起こったのか”を見極めることが大切です。
漢方では、
・巡りの悪さ
・冷え
・おなかの弱り
・ストレスによる緊張
など、背景にある原因をていねいに整えていくことで、痛み・腫れ・出血・便通の乱れなどをまとめて改善していきます。
症状だけでなく、「体質そのもの」を見ながら対処できるのが漢方の強みです。
痔はとてもデリケートなお悩みですが、同時に“体からの重要なメッセージ”でもあります。
「なかなか治らない」
「便通が不安定でつらい」
「痛みが続いて仕事に集中できない」
そんなときは、どうぞ一人で抱え込まずご相談ください。
あなたの生活リズムや体質に合わせて、無理のないケアをご提案いたします。
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定休日 木・日・祝
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