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雨の日に「歯が浮く」のはなぜ?

雨が近づくと、「歯が浮いたようで噛みにくい」「歯ぐきに違和感がある」と感じたことはありませんか?
特に梅雨や台風の季節には、気圧が下がり、湿度が高くなることで体にさまざまな影響が現れます。”歯”の違和感もそのひとつなのです。

漢方では、自然界の気候の変化は「風・寒・暑・湿・燥・火」という“六邪(ろくじゃ)”として、体に影響を与えると考えます。雨の日に代表的な外的要因は「湿邪(しつじゃ)」です。

湿邪は“重く、粘り気があり、停滞しやすい”性質を持っています。そのため、体に入り込むと、水分の代謝が滞りやすくなり、「だるい」「重い」「むくむ」といった症状が出やすくなります。

この湿邪が歯ぐきにまで影響すると、血流や水分の巡りが悪くなり、歯周組織がむくんだような状態に。これが「歯が浮いたように感じる」原因の一つと考えられています。

特に「歯」は“腎”の状態と関係が深いとされています。腎は生命力の根源を司る臓であり、骨や歯、耳、髪などの発育や機能維持にも関わるとされます。腎の力が弱っていると、歯がグラつきやすくなったり、違和感が出やすくなったりします。

また、食べ物の消化・吸収・運搬を担う“脾(ひ)”も重要です。脾が弱ると、体内の水分処理がうまくいかず、余分な水分(湿)が溜まりやすくなります。とくに梅雨時期は脾の働きが落ちやすいため、「雨が降ると体が重い」「口が粘つく」「胃がもたれる」などの症状とともに、「歯が浮く感覚」が出やすいのです。

こうした雨の日の不調には、「湿を追い出し、気血水の巡りを整える」ことが大切です。
慢性的に雨の日に不調を感じる方は、体の根本的なバランスが崩れている可能性もあります。その場合は、漢方薬を取り入れることで“巡り”や“体質”を整えていくことが期待できます。

「気象と体調のリンク」を見逃さないことが、健康の第一歩。
「歯が浮く」という症状は、単なる歯の問題ではなく、体内の複雑なバランスの乱れの表れともいえます。

もし「歯が浮く感じが続く」「雨の日に不調が出やすい」と感じる方は、体全体を見直すタイミングかもしれませんね。

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一陽館薬局
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