血糖値スパイクのメカニズムと健康への影響
糖尿病ではないのに「食後の短時間だけ血糖値が急上昇する」現象のことをいい、日本全体で血糖値スパイクを生じている人は1,400万人以上もいると推定されています。
この血糖値スパイクは「空腹時の血糖値」を調べる通常の健康診断などでは、なかなか見つけられません。
食後1~2時間のうちに血糖値を調べない限り、血糖値スパイクが起きていることに気づきにくいのです。
急激な血糖値の上下により、血管内壁の細胞から発生した大量の「活性酸素」が、血管の壁を傷つけます。
それを修復しようと集まった免疫細胞が、傷ついた血管壁の内側に入り込んで壁を厚くし、血管の内側を狭めていき「動脈硬化」が起こります。
血糖値スパイクが繰り返し起きている人は、血管のあちらこちらで少しずつ動脈硬化が進行し、やがて心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高まると考えられています。
さらに、血糖値の急上昇に対して、すい臓は大量のインスリンを出し、血糖値を正常レベルに戻します。
この”インスリンの多い状態”は、脳の神経細胞を壊死させる有害な老廃物「アミロイドベータ」を蓄積し、アルツハイマー型認知症を発症させると考えられています。
また、インスリンには細胞を増殖させる働きがあるため、がん細胞の増殖も促す危険性が指摘されています。
高血圧・糖尿病ばかりか、心筋梗塞・脳梗塞、がん、認知症まで招く、恐ろしい「血糖値スパイク」から体を守るには、バランスの取れた食事・定期的な運動はもちろん、自律神経の安定(=抗ストレス)と血管の弾力が大切です。
これからの忙しい時期、飲酒や過食、生活リズムの乱れに注意しながら、しっかりと漢方薬で防御していきましょう。
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