睡眠

私たちは健やかな睡眠があってこそ、十分な休養をとることができます。
現代生活はシフト勤務や長時間通勤、受験勉強、インターネットやゲームをしての夜型生活など、睡眠不足や睡眠障害の危険だらけです。
睡眠不足による慢性不眠によるうつ病や生活習慣病の悪化など、睡眠問題を放置すると日中の心身の調子にも支障をきたしてしまいます。
私たちは人生の3分の1を眠って過ごします。最も身近な生活習慣である睡眠に目を向けてみませんか。

快眠を得るための生活習慣には、ふたつの役割があります。
ひとつは直接的な役割で、「運動」や「入浴」のように習慣そのものが直接的に快眠をもたらす場合です。
もうひとつは間接的な役割で、良い習慣で体内時計を24時間にきっちりと調節すれば、規則正しい睡眠習慣が身に付いて快眠が得られます。

国内外の疫学研修において、運動習慣がある人には不眠が少ないことがわかっています。
とくに睡眠の維持に習慣的な運動の効果があるようです。運動の内容も睡眠に影響します。
1回の運動だけでは効果が弱く、習慣的に続けることが重要です。
その効果として、寝付きがよくなるのと深い睡眠が得られるようになります。
激しい運動は逆に睡眠を妨げますので、負担が少なく長続きするような有酸素運動(早足の散歩や軽いランニング)が良いとされています。
運動のタイミングを夕方から夜(就寝の3時間くらい前)に行うと、さらによい睡眠が確保できるでしょう。ただし、就寝直前の運動は体を興奮させてしまうので禁物です。

「春眠暁を覚えず」のごとく、現代でも3月18日は世界睡眠学会により「世界睡眠の日」と定められています。人生の3分の1といわれる睡眠を見直してみませんか。

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