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涙もろくなるのはなぜ? ~更年期と心のゆらぎ~

ふとした時に涙がこぼれてしまう――
映画やドラマを観て感動した時だけでなく、何気ない言葉や出来事で涙ぐんでしまう。
そんな「涙もろさ」を自覚する方は、更年期世代に多く見られます。

「私、感情が不安定になっているのかな?」と不安に思うかもしれませんが、実はそれは体と心が変化する自然なサインでもあるのです。

「涙もろく」なる理由として、
①ホルモンの変化
更年期になると女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が大きく変化します。エストロゲンは脳の神経伝達物質とも関係しており、気分を落ち着けたり、前向きにしたりする働きをサポートしています。
そのため、バランスが崩れることで「感情の揺れ」が起こりやすくなり、涙もろさにつながります。

②五臓のバランス
「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」と「感情」は深く結びついていると考えられています。
つまり、心の状態が体に影響し、また体の状態が心に影響するということです。

たとえば:
肝(かん) →「怒」と関わりが深い。気血を巡らせる役割を持ち、滞るとイライラや不安定さに。肝の不調は目や涙ともつながります。
心(しん) →「喜」と関係。精神活動をつかさどるため、心の乱れは不眠や涙もろさにつながります。
脾(ひ) →「思」と関係。考えすぎたり心配しすぎると脾が弱り、気力不足や涙ぐみやすさに。
肺(はい) →「憂」「悲」と関係。肺は呼吸だけでなく皮膚や粘膜の潤いを保ちます。肺が弱ると悲しみやすく、涙が出やすい。
腎(じん) →「恐」と関係。生命力の根本であり、更年期には腎の力が衰えやすく、不安感や心の揺らぎを招きます。

感情と五臓は“心身一如(しんしんいちにょ)”としてお互いに影響し合うのです。更年期に涙もろくなるのは、単に「感情的になった」のではなく、 五臓のバランスが揺らぐことによって心が敏感になっているのです。

涙を流すこと自体は、決して悪いことではありません。
むしろ東洋医学的に見れば「気持ちを発散する」大切な役割があります。涙は、心に溜まった熱やストレスを外に出して、バランスを整えてくれる一種の“浄化”でもあるのです。

ただし、「涙もろさ」が日常生活に支障をきたすほど強い場合や、気分の浮き沈みが大きくつらい場合には、心身のバランスが乱れているサインかもしれませんね。

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