寒暖差疲労と咳の関係

季節の変わり目や暖房・冷房の影響で、寒暖差が激しくなると「寒暖差疲労」が起こりやすくなります。
この寒暖差疲労は自律神経の乱れを引き起こし、さまざまな体調不良の原因となりますが、そのひとつに “咳” があります。

漢方では、咳は「肺（はい）」の機能低下と関係が深いと考えられています。
寒暖差が大きくなると、体温調節を担う「腎（じん）」が疲れ、自律神経が乱れることで「肺」が冷えたり乾燥したりしやすくなります。
これが “咳やのどの違和感を引き起こす” 原因になります。

また、寒暖差で気血（きけつ）の巡りが悪くなると、体内に「寒邪（かんじゃ）」や「湿邪（しつじゃ）」が停滞し、痰（たん）が絡む咳が出ることもあります。
特に、朝晩の気温差が激しい時期は、咳が長引くことが多いです。

＊「肺」を潤す食材や漢方を取り入れる
　▸▸ 白きくらげ、はちみつ、梨、大根、生姜、れんこん など
　▸▸ 漢方：麦門冬湯（ばくもんどうとう）（のどの乾燥を伴う咳に）

＊体を冷やさない＆寒暖差対策
　▸▸ 寒い時期は「首・お腹・足元」をしっかり温める
　▸▸ 温かい飲み物（生姜湯や白湯）をこまめに飲む

＊ストレスを溜めず、自律神経を整える
　▸▸ 深呼吸や軽いストレッチでリラックス
　▸▸ 漢方：補中益気湯（ほちゅうえっきとう）（気力の低下や寒暖差疲労に）

寒暖差の大きい季節は、体調を崩しやすい時期です。
「風邪をひいてるわけじゃないけど、咳が止まらない‥」でお困りの方は、いつでも相談ください。

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