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便秘は体の内側からの大切なSOSサイン!?

先日お客さまより「便は2~3日に一度しか出ない。色々試してみたけど効果が得られず、長年のことだから気にしていない。」と、お話をお伺いする機会がありました。

一見すると些細に思える便秘。しかし、長く放置することで、実は身体の深部に大きな影響を与えることがあります。たとえば、「なんとなく体がだるい」「肌荒れが治らない」といった日常の不調。その原因のひとつに、腸の働きの低下があることをご存じでしょうか。

腸はただ食べ物を消化・吸収するだけの器官ではありません。免疫の約7割は腸に存在すると言われ、腸内環境が整っていれば、風邪をひきにくくなったり、アレルギー症状が軽減されたりすることもあります。便秘が続くと、腸の動きが鈍くなり、免疫スイッチもオフになりがちです。つまり、便秘はただの排泄の問題ではなく、健康全体に影響を及ぼす「根の深い問題」なのです。

さらに、肌との関係も見逃せません。東洋医学では「肺と大腸は表裏一体」とされており、腸が汚れていると肺の働きや皮膚の状態にも悪影響が出ると考えられています。実際、便秘によって腸内に毒素が溜まると、それが体外へ排出されず、吹き出物や肌のくすみとして現れることがあります。肌をきれいに保ちたいなら、腸内環境を整えることが第一歩なのです。

本来人間の身体は、自然界と調和しているときに最も健康な状態にあります。その調和が崩れたとき、腸の働きも弱まり、便の巡りが悪くなるのです。
漢方では、便秘は単なる腸の不調としてではなく、「腸の気(エネルギー)の流れ」が滞っている状態と見なされます。この気の停滞は、体質や季節、食事、ストレスなどの影響を強く受けます。

たとえば、ストレスがたまっていると「気」の巡りが滞り、腸の動きも鈍くなってしまいます。また、食生活の乱れや冷えなどによって「血」や「水(体液)」のバランスが崩れると、便に十分な潤いが行き届かず、排便が困難になります。つまり、漢方では便秘を「腸だけの問題」とせず、心や環境、生活全体の調和が失われた結果と見ていくのです。

漢方では、体をあたため、内臓の働きを穏やかに整えることで、自然な形で便通を促すことを大切にします。強い刺激で無理に出すのではなく、身体本来のリズムを取り戻すことが目的です。生薬や漢方薬の力を借りるだけでなく、朝の白湯、旬の食材を取り入れた食事、呼吸を深める生活など、日々の習慣の見直しがとても大切になります。

「便秘」という言葉に、私たちはいつの間にか慣れてしまっているかもしれませんが、毎日の生活の中で見過ごされがちな便秘は、腸内環境の乱れだけでなく、食生活やストレス、運動不足など、実は体の内側からの大切な“SOSサイン”。
日々の小さなサインに耳を傾け、自分自身の体と丁寧に向き合ってみませんか?

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