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「坐骨神経痛」は、歳のせいだけじゃない。

「お尻から太もも、ふくらはぎにかけて、ズキズキと痛む」
「立ち上がるのが怖い」「長く歩けない」

そんなお悩み、ありませんか?

最近、年齢を重ねた方の間でよく耳にするのが「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」。
「年のせい」とあきらめてしまう方も多いですが、東洋医学の視点から見てみると、少し違った景色が見えてきます。

【坐骨神経痛って、どんなもの?】
「坐骨神経痛」は、腰から足先まで伸びる“坐骨神経”が圧迫・刺激されることで起こる、痛みやしびれの総称です。
多くは腰椎の変形や椎間板ヘルニアなどが関係していますが、はっきりとした原因が見つからないケースも少なくありません。

痛みやしびれがあると、動くのが億劫になり、さらに筋力が落ち、血流も滞って…と、負の連鎖に陥りやすくなります。

【東洋医学から見た「坐骨神経痛」】
体の痛みは「気血の巡り」が悪くなることで起こると考えます。
「気(き)」は体のエネルギー、「血(けつ)」は栄養や潤い。
これらが滞ることで、痛みやしびれが現れるとされているのです。

高齢者の坐骨神経痛でよく見られるのが、「寒さ(寒邪)」や「湿気(湿邪)」の影響を受けたタイプ。
特に梅雨時期や冬の冷え込み、冷房の効いた場所などで悪化することが多いです。
この「寒湿(かんしつ)」と呼ばれるこの状態が、関節や経絡(けいらく:気の通り道)をふさぎ、気血の流れを妨げることで、痛みやしびれを引き起こすと考えられています。

坐骨神経痛のような慢性的な痛みには、以下のような方向性で漢方薬が使われることがあります:
🔹気血を補い、巡らせる
🔹冷えや湿を取り除く
🔹経絡の詰まりを改善する

市販薬とは異なり、その人の体質や痛みの特徴に合わせて処方されるのが漢方の特徴。
「歳だから仕方ない」と我慢する前に、一度ご相談ください。

坐骨神経痛を和らげるために、日常生活で取り入れられる“東洋的セルフケア”をご紹介。
🔸「温めて、巡らせる」が基本
痛みのある部分を、冷やさないことが大切です。
カイロや温熱シート、湯たんぽなどで腰やお尻をじんわり温めましょう。
お風呂でゆっくり温まることも、血流をよくする手助けになります。

🔸気血を巡らせる食養生
冷えを取り、血流を促す食材を意識してみてください。
例)しょうが、ねぎ、にんにく、シナモン、黒ごま、くるみ、羊肉 など

消化力が落ちやすい方は、やわらかく煮たものや温かいスープにすると◎。

痛みは不快なものですが、「いま、無理がかかっていますよ」という体からのサインでもあります。
歳を重ねると、多少の不調には目をつむってしまいがちですが、“痛み”という感覚は、体がきちんと反応してくれている証でもあります。

「無理をしない」「温めて休む」「巡らせる」こちらを合言葉に、ご自身の体をやさしくいたわってあげてくださいね。

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