つい出てしまう”生あくび”、それって身体からのサインかも?

何かに集中している時や、緊張の合間。ふとしたタイミングで「生あくび」が出ることってありませんか?
眠いわけでもないのに出るあくび‥。実はそれ、カラダが発している“ちょっとした不調のサイン”かもしれません。
「生あくび」とは、特に眠くない時に出るあくびのこと。
人前でプレゼンする直前、電車に乗っているとき、ちょっとした作業の合間などに、無意識に口を開けて深く息を吸い込んでいる…そんな経験、誰でも一度はあるはずです。
実はこの“生あくび”、「気(き)」や「血(けつ)」の巡りの乱れが関係していると考えられています。
わたしたちの心身のバランスは「気・血・水(すい)」の流れによって保たれているとされます。
🔸「気」が不足している状態(=気虚)
気は、全身にエネルギーを送る大切な存在。ところが、この気が不足してくると、カラダや脳に酸素や栄養が十分に届かなくなり、酸素を取り入れようとする反応の一つとして「あくび」が出やすくなると考えられています。
仕事や家事で疲れがたまっているとき、長時間スマホやパソコンを使って頭を使いすぎているときに生あくびが出るのは、気が弱っている証拠かもしれません。
🔸「気」が巡っていない状態(=気滞)
気がうまく流れていないと、体のあちこちに停滞が起きます。
イライラしたり、胸がつかえるような感じがしたり、集中力が続かない…。そんなときの生あくびは、滞った気を動かそうとする自然な反応ともいえるでしょう。
生あくびが続くとき、見直してみたいこと
もし、生あくびが何度も出て気になるようであれば、生活習慣の中に「気のめぐり」を乱す原因がないか見直してみましょう。
・睡眠時間や質は足りていますか?
・食事の時間が乱れていませんか?
・疲れすぎていませんか?
・考えごとが多く、気が上にのぼっていませんか?
現代は「気」を消耗しやすい生活が当たり前になっています。
心も体もフル稼働させて頑張りすぎていないか、少し立ち止まってみることも大切です。
気のめぐりを整えるには「自然と調和した暮らし」が基本です。
・深呼吸やストレッチで、こわばった気をほぐす
・香り(柑橘系やハーブなど)でリラックス
・朝日を浴びて、自然なリズムを取り戻す
・食事では、消化によい温かいものを中心に
漢方では、こうした気の不足や巡りの悪さをサポートする処方もあります。
ただし、体質や原因によって異なるため、気になる方はぜひご相談ください。
無理をしていないか、頑張りすぎていないか、少し立ち止まって耳を傾けてみましょう。
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