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止まらない汗に、戸惑っていませんか?

急激な気温の変化に体が追いついていない方も多いことだと思います。
先日「急に暑くなって、汗が止まらず、涼しいところにいてもなかなか汗がひかない。ハンディファンが手放せない。」とお困りのお客様がご来店されました。


・急に顔が熱くなって、大量の汗が出る
・冷房の効いた部屋にいても、ひとりだけ汗が噴き出す
・寝ている間に汗びっしょりで目が覚めてしまう…

そんな更年期特有の「ホットフラッシュ」に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

・人前では気になって、会話に集中できない
・寝不足が続いて、日中もぼんやりしてしまう
・”年齢のせい”とわかってはいても、心も身体もついていかない
 →そんなとき、漢方の考え方がヒントになることがあります。

中医学では、汗は「津液(しんえき)」=身体のうるおいから作られるものと考えられています。
本来、汗は体温を調節するために必要な働きですが、そのコントロールを担っているのが「気(き)」の力です。

この「気」が弱ると、汗腺が閉じられなくなり、体温調節がうまくできず、必要以上に汗が出てしまう。これが「自汗(じかん)=勝手に出る汗」と呼ばれる状態です。たとえば、更年期の方が何もしていないのにじわっと汗が出るのは、こうした仕組みです。

また、更年期に多いのが「陰虚(いんきょ)」という状態。これは、身体を内側からうるおす力(陰)が不足し、相対的に「熱」が強まってしまうこと。
本来、陰と陽はバランスを取り合っていますが、加齢やストレス、過労などによって陰が消耗すると、陽(=熱)の勢いが勝ってしまいます。
この“熱”が、ほてりや発汗、イライラ、不眠などを引き起こすと考えられています。

この状態になると――
・急に顔が熱くなる(ほてり)
・上半身だけ汗をかく
・イライラ、のぼせ、動悸
・寝汗や口の渇き
などが起こります。

つまり、汗が止まらない背景には「気の不足(気虚)」と「陰の不足(陰虚)」、そして「内熱(ないねつ)」の存在があるのです。
また、「汗をかくことでさらに体内の水分や陰が失われ、余計に熱がこもる」という悪循環も起きやすくなります。

西洋医学ではホルモンバランスの変化とされるこの時期の不調を、東洋医学では「陰と陽のアンバランス」として捉えるのです。

漢方では、こうした汗の乱れに対して、
・気を補って汗の出口を閉める(補気・固表)
・陰を養って、内側から熱を冷ます(滋陰清熱)
・熱のこもりを取り除き、気を下げる(清熱・降気)
など、その人の体質・症状の出方に合わせた調整を行います。

大切なのは、単に「汗を止める」のではなく、なぜ汗が出ているのか?その背景にあるバランスの崩れを見つけ、整えていくこと。
だからこそ、漢方は“あなたに合わせたケア”ができるのです。

更年期は、単なる不調の時期ではありません。
これまで一生懸命に働いてきた心と身体が、少しペースをゆるめようとしているサインでもあります。
我慢するのではなく、「今、自分の中で何が起きているのかな?」と、やさしく耳を傾けてみてください。

まずは、身体をクールダウンさせる生活習慣を意識しましょう。
・寝る前にスマホを手放し、照明を落として「陰」の時間を育てる
・カフェインや辛いものは控えめに
・気持ちを落ち着けるハーブティーやアロマもおすすめ◎

漢方では、汗の原因を体質や状態に合わせて見極め、内側から整えていくことができます。
無理に止めるのではなく、身体のバランスを調えながら、自然に汗が落ち着くように導いていきます。

すべて女性スタッフが対応いたしますので、リラックスしてご相談いただけます。

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一陽館薬局
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