忙しい人ほど注意したい“疲れのにおい”

仕事、家事、人間関係。現代人の毎日は「がんばらなければ」が積み重なり、気づけばストレスと疲れが溜まっています。こうした状態を「仕方ないから」とやり過ごしていませんか?
実はその“がんばり”が、知らず知らずのうちに体の中でにおいとなって現れることがあります。それが、いわゆる「おしっこ臭い体臭」=疲労臭。体を清潔にしていても取れないこのにおい、根本の原因は体の“内側”にあるのです。
特に梅雨の時期は湿度が高く、においがこもりやすくなるため、体臭などが気になりやすくなります。
疲労臭の主な原因は、体内で生まれるアンモニアで、タンパク質が分解されるときに発生し、本来は肝臓の働きで尿素に変えられて排泄されます。しかし、ストレスや肉体疲労が続くと、皮膚表面の菌や皮脂が原因ではなく、肝臓の処理能力が追いつかなくなり、アンモニアが血液に残り、血液中のアンモニアが皮膚から“皮膚ガス”として放出されている状態です。
中でもストレスによるにおいは持続性が高く、精神的な緊張が続けば続くほど、アンモニア放出量がなかなか減らない傾向にあります。
漢方的には“気”の巡りが滞り、“肝”がストレスを処理しきれていない状態とも言えます。さらに“脾(ひ)”の働きが弱まると、飲食物の消化吸収がうまくいかず、腸内に不要なものがたまりやすくなります。また「腎」は生命力の源であり、疲労の蓄積や加齢により機能が低下しやすいとされています。この“肝と腎の疲れ”が、現代人の疲労臭の原因だとされています。
このにおいは外から消すのではなく、内側から整えることが肝心です。
・食生活の見直し
・肝のサポート
・気の巡りを整える養生
・漢方薬で体内バランスを整える
一陽館薬局では、お客さまからお話をお伺いし“においの背景にある体の乱れ”を確認し、根本からケアするお手伝いをしています。香りでごまかすのではなく、「においが出にくい体」を目指していくことが、真のエチケットとも言えるでしょう。
もし、「最近、自分のにおいが気になる」「疲れが取れない」と感じたら、漢方的なケアを試してみませんか?
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