本日は”頭痛の日”です

2月22日は「頭痛の日」として定められています。
頭痛といっても、痛みの種類や原因はさまざまです。
「頭は百脈の会(ひゃくみゃくのえ)」 といい、体のすべての気血(エネルギーや血液)が集まる場所と考えられています。
そのため、気血の巡りが悪くなると頭痛が起こるのです。
漢方では、頭痛の原因を 外邪(外からの影響)と内傷(体の内側の問題)の2つに分けて考えます。
外からの邪気(風邪・寒邪・湿邪など)が体に入り、頭痛を引き起こすタイプです。
①風寒(ふうかん)型の頭痛:冷えによる頭痛
特徴:後頭部の痛み が多い・寒いと悪化し、温めると楽になる・首や肩のこわばり、ゾクゾクする感じがある
原因:寒邪が体に入り、気血の巡りを滞らせることで頭痛が発生します。
特に冬場や冷房の効いた環境で悪化しやすいです。
おすすめの漢方:葛根湯(かっこんとう)‥寒さによる頭痛や肩こりに◎
②風熱(ふうねつ)型の頭痛:熱がこもった頭痛
特徴:こめかみや頭の前側の痛み が多い・目の充血、のどの痛み、発熱を伴うことも・熱っぽく、イライラしやすい
原因:風邪のウイルスや熱邪(ねつじゃ)が体に入り、頭に熱がこもることで頭痛が発生します。
特に風邪のひき始めや、炎症があるときに多く見られます。
おすすめの漢方:銀翹散(ぎんぎょうさん)‥風邪のひき始めの熱を冷ます
③風湿(ふうしつ)型の頭痛:湿気による頭痛
特徴:頭が重く、ズーンとした鈍い痛み・体がだるい、むくみやすい・雨の日や湿気の多い日に悪化
原因:湿邪(しつじゃ)が体にたまり、気血の流れを妨げることで頭痛が発生します。
特に梅雨時期や湿気の多い環境で悪化しやすいです。
おすすめの漢方:藿香正気散(かっこうしょうきさん)‥湿気によるだるさ・頭痛に◎
内側の問題(ストレス・血流の悪化・エネルギー不足など)によって起こる頭痛です。
④肝陽上亢(かんようじょうこう)型の頭痛:ストレス・怒りによる頭痛
特徴:こめかみがズキズキ痛む・目の充血、顔がほてる・イライラしやすい、血圧が高い
原因:ストレスや怒りによって「肝の気」が上昇し、頭に血がのぼることで頭痛が発生します。
おすすめの漢方:加味逍遙散(かみしょうようさん)‥ストレスを和らげ、リラックス
⑤気血両虚(きけつりょうきょ)型の頭痛:エネルギー不足による頭痛
特徴:全体的にぼんやりとした痛み・疲れると悪化し、休むと楽になる・顔色が青白く、めまいや貧血傾向
原因:栄養不足や疲労により「気」や「血」が不足し、頭に十分なエネルギーが供給されずに頭痛が発生します。
おすすめの漢方:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)‥疲れによる頭痛や倦怠感に◎
頭痛の種類によって、原因や対策が異なります。
お一人おひとりの体質に合った漢方薬をご案内しております。
日常生活の改善と漢方の力を活用し、つらい頭痛を和らげるお手伝いをさせていただきます。
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