更年期症状にお悩みのあなたへ

更年期を快適に過ごしたい女性のための漢方相談。
~症状は気になるが、ホルモン療法は不安という方も~

女性は、一定の年齢以降で起こるホルモンバランスの変化によって、様々な体調不良= “更年期様症状” が見受けられるようになります。
バランスの変化に順応しようとして、からだに反応が現れる時期 =“更年期” をどう乗り越えていくかは非常に重要なテーマであるといえます。

「不快な症状がなかなか治まらない」「副作用が心配」など、今までなかなかうまくいかなかった方々に対しましても、20年間の漢方相談の経験を通じて、解決方法を見出し、漢方をお試しいただくことでそのお悩みを解決することができるようになりました。

漢方によってお悩みを取り除いていくことが、
『一陽館』の役割です。

特に更年期様症状として、「予期せぬ汗」「ほてり」「不眠」「イライラ」の4大症状と関連する不調に着目してご相談を承ります。

【漢方で整える更年期】

更年期以降の漢方相談で重要なことは、身体を調整する「気」「血」「水」のバランスをどのように整えるのかということです。
それぞれのバランスのくずれ方に応じて、うまく整えていくことよって、ホルモン剤に代表される治療によってもなかなか思うようにいかない方々においてもご満足いただけるような、快適な状態に導くことができるのです。

『一陽館』がおすすめする和漢例

「気」……
オウギ葉、ナルコユリ末、カワラタケ末、カンレンソウ末、セイヨウハッカ末、芍薬花、ネムノキ樹皮抽出物

<はたらき> 気のめぐりをスムーズにして、自律神経系や精神面の調和をはかる

「血」……
リュウガンエキス、棗エキス末、鼈末、大和当帰茎葉末、アキョウペプチド末

<はたらき> 血を補い、ホルモンバランスを整え、臓腑のはたらきを養う

「水」……
胡桃抽出物、亀板、ナルコユリ末、鳩麦エキス末、イズイエキス

<はたらき> 滋陰によって乾燥を防ぎ、余剰な熱を中和し解毒を助ける

“更年期様症状”の要因となる

「肝鬱気滞(かんうつきたい)」とは?

【「肝」のはたらき ~西洋医学「肝臓」≠漢方「肝」~】

  • 疏泄(そせつ)系………気の流れを通じて感情の調節
  • 自律神経系………体全体の機能を順調に調節
  • 蔵血系………月経血など血を蓄える

肝の疏泄機能(気を伸びやかに巡らす作用)が失調して、気の流れが鬱滞した状態です。肝気鬱結(肝気の滞り)となり、抑鬱状態(精神的な落ち込み状態)、ため息をよくついたり、イライラしたり、怒りやすくなったり、感情の起伏が激しくなったりします。

自律神経系ではバランスの失調が起きると、交感神経と副交感神経に乱れが生じ、体温調節や睡眠、血圧、消化機能なども不安定になります。

蔵血系では、生理を支える血の蓄えが不足し、経血量減少、生理不順、などが起こります。

【エストロゲン減少にともなう更年期不調】

更年期以降は、卵巣機能の低下から、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」の急激な分泌減少によって、自律神経が乱れて「不定愁訴」といわれる、心身のさまざまな不調が現れます。 この「移行期の違和感」をできるだけ少なくするためには、体調変化に応じて漢方薬を選定することが大切です。

ホルモン量的に、増やす・減らすではなく、「整える」役割が漢方には期待できます。

【漢方的な更年期のとらえ方】

少女期から成熟期へ移る時期を「思春期」と示されるように、成熟期から老年期へ移行する期間を「更年期」といいます。排卵と月経の停止に伴い、女性ホルモンのバランスが変化することで、「気」「血」「水」のバランスが崩れ、 “更年期様症状” が起こります。

更年期様症状

「ホルモン系のアンバランス」

「自律神経系の失調」

【漢方をおすすめする更年期様症状】

  1. 自律神経系の不調
    ホットフラッシュ、不眠、のぼせ、ほてり、 発汗、 冷え症、頭重、めまい、耳鳴り、肩こり、動悸、血圧不安定 、胃腸症状、しびれ、息切れ など
  2. 精神面の不調
    神経過敏 、緊張、憂鬱、不安、集中力低下、物忘れ、ヒステリー 、些細な事が気になる、多夢 など
  3. 新陳代謝の低下による症状
    肥満、加齢臭、ベタつき、抜け毛 など
  4. ホルモンバランスの乱れによる不調
    月経不順、不正出血、膣粘膜の乾燥など
  5. 皮膚症状
    乾燥、かゆみ、 シミの増加、 くすみなど

【立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花】

漢方では、女性の美しさを表すことわざを、次のように解釈しています。

立てば芍薬

イライラそわそわして穏やかに座っていられない“気が立っている”女性を表現しています。
「芍薬」という生薬は、痛みを和らげたり、筋肉や神経の過緊張ほぐしたりする鎮静鎮痛の作用があるとして、いわゆる「ヒステリー状態」にある女性には、芍薬を含む漢方が効果的だとの訓えが含まれています。

座れば牡丹

いったん座るとなかなか動かない芯の頑固な女性を表現しています。
「牡丹皮」(牡丹の根の皮の部分)という生薬は、漢方でいう「瘀血」を改善する駆瘀血作用により、婦人科系臓腑に血液が滞った状態「血の道」(古血ともいわれます)に作用します。
血液が滞留して、行動面でも精神面でもおっくうになり、何かと座りたがる女性には、牡丹が効果的だとの訓えが含まれています。

歩く姿は百合の花

百合の花のように、ゆらゆらと歩く姿にまで精神的に不安定な状態が現れている女性を表現しています。
「百合」の球根には精神を安定させる働きがあり、自律神経の乱れによる不眠、精神不安などの心身の不調に効果的とされ、金匱要略(中国医学の古典)には「百合病」として、抑うつ、摂食障害、精神症状がみられる女性に用いられたと記録されています。

【「血の道症」「気の病」は、漢方の得意分野です】

月経、妊娠、出産、産後、閉経前後など、女性ホルモンの変動によって起こる女性特有の不定愁訴は「血の道症」といわれ、昔から漢方が用いられてきた歴史があります。

精神不安やいらだちなどの精神神経系症状および身体症状は、「血」の巡りが滞留する「瘀血」とさらに「気」の巡りが停滞する「気滞」によって起こります。
「瘀血」とは、月経不順などにより体内に停滞した「血」を指しますが、「血」の滞留が起きると「気」のめぐりもスムーズに行われないため、精神面の不調へとつながってしまいます。

漢方では、瘀血を除く「駆瘀血作用」と気の巡りを整える「順気作用」の中心的役割を担う「肝」の働きを整えて、気血水のバランスを整えます。

【他の製品、治療でなかなかうまくいかなかった方のお力に】

一陽館薬局の「更年期相談」では、お一人おひとりバランスのくずれ方に応じて、漢方の考えにもとづき整え、ホルモン剤に代表される治療によってもなかなか思うようにいかない方々においてもご満足いただけるような安定した状態に導くことをめざしています。